経絡とツボ
経絡とは、分かりやすく例えると、
常に全身を網目のように巡っている
川のような気の流れです。
「経脈」は、支流のように体を
縦に流れています。
「経穴」・ツボは、経絡・経脈の
流れに点在するダムだと考えます。
ダムが滞れば、気の流れは止まり、
その先の水は汚く濁ってきます。
そのままにしておけば、
その先へも新鮮な水は届かず、
枯れた大地となります。
経絡は、五臓五腑
(肺・大腸・胃・脾・心・
小腸・膀胱・腎・胆・肝)に
「心包」と「三焦」の経絡を 入れた
六臓六腑に各一つずつ、
計十二本あります。 この十二本を
「正経十二経」といいます。
この正経に経穴が365個あります。
大自然の12か月365日に
対応しています。
正経は、陰陽に分かれ、
陰は太陰、少陰、厥陰の三陰に
陽は太陽、少陽、陽明の山陽に
分けられ、
手足に割り当てられています。
陰経は臓(心臓など臓器)に属し
陽経は腑(胃や腸など中が空洞)に。
この十二経絡のほかに、
小周天を巡らす
正中線上の督脈・任脈など
奇経八脈と言われる経絡があります。
経穴・ツボを、指圧・鍼・灸などで
刺激して、滞った気の流れを良くし
体調の調整、諸症状の緩和を図る
ことが出来るのですね。
足の三里と言うツボは、
そこを刺激すると、疲れた足も回復
あと三里歩けるといわれます。
ツボの名前も、
効果と意味が重なっていて、
結構面白いのですよ。